※この記事は三部作の第1話です。
① 転職(企業選定)
② 人生設計(生活圏と覚悟)
③ 人間関係(理不尽と決断)
今回は「企業選定」に絞って書きます。
転職を決めたあと、
一番時間を使ったのは企業選定だった。
30代後半の転職は、勢いでやると事故る。
若い頃のように「面白そう」で選ぶ余裕はない。
守るものがある。
時間も限られている。
だから基準を作った。
大企業水準は、戦略的に残した
正直に言う。
大企業ブランドは捨てていない。
むしろ、意図的に残した。
理由は単純だ。
- 年収水準
- 財務安定性
- 倒れにくさ
家族がいる。
持ち家がある。
ここで収入が大きく下がる選択は、現実的ではなかった。
転職は挑戦でもあるが、生活を壊す賭けではない。
条件は2つだけに絞った
企業選定の条件は、シンプルだった。
- 大企業水準を維持できること
- 家から通える範囲
通勤圏は譲れなかった。
将来的に会社都合で県外に戻る未来が見えていたからだ。
一度、生活圏をリセットしている。
それをもう一度やる覚悟はなかった。
(この話は次回、詳しく書く。)
業界は変えた
会社規模は残した。
でも業界は変えた。
価格競争構造からは出たかった。
汎用品は、構造的に単価で削られる。
どれだけ技術を積み上げても、最後は「いくら?」になる。
それに疲れていた。
次は、信頼や実績が価値になる業界。
安さだけで選ばれない世界。
そこを狙った。
40代の市場価値を逆算した
30代後半で転職を考えるとき、一番怖かったのはここだ。
40代になったとき、自分は何で評価されるのか。
いまの会社で管理職になっても、裁量権はほとんどない未来が見えていた。
そのうちつくであろう立派な肩書きはあっても、中身が空洞になる気がした。
それなら、今のうちに軸を変える。
転職は前向きな攻めというより、自分の市場価値に対する延命処置だった。
企業選定は減点方式
若い頃のようにワクワクでは選ばない。
- 10年後も業界は続くか
- 会社は構造的に強いか
- 自分の経験は再現性があるか
- 家族を守れる水準か
減点方式で残った会社だけに応募した。
だから数は多くなかった。
本当の理由は、もう少し複雑だ
転職理由はひとつではない。
当時のメモには、こう書いてある。
人間関係:会社:業界 = 5:3:2
今回は企業選定の話に絞った。
人間関係の話は、次回きちんと書く。
感情が絡むからこそ、分けて書きたい。
次回は「生活圏リセット」と家を買った覚悟の話。
転職はキャリアの話だけじゃない。
人生設計の話でもある。