試験が終わってから数週間。 長かった勉強の日々も終わり、ようやく結果発表の日がきた。 7月の暑さはもう容赦がない。 朝から外気がもわっとしていて、エアコンを切った車内は一瞬で蒸し風呂。 それでも、どこか心は落ち着いていた。 「たぶん大丈夫」──そう思えていたからだ。
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🌞 合格発表の日の朝
朝から気温が高く、車のドアを開けた瞬間に熱気が顔にまとわりつく。 エアコンの風が効くまでの数分が地味にきつい。 それでも、気分は悪くなかった。 試験の手応えはあったし、やれることは全部やった。 「まあ受かってるだろ」──そう思いながらエンジンをかけた。
通勤はほぼドアtoドア。 信号待ちの時間に、少しだけ試験の日のことを思い出した。 会場の暑さ、鉛筆の感触、そして“あれが終わった瞬間の解放感”。 その記憶が浮かんできて、思わず口元がゆるんだ。
😐 昼休みの静かな時間
午前の仕事を終えて、昼休み。 社食で軽く食事を済ませて事務所に戻ると、 エアコンの音だけが響く静かな空間。 同僚たちはそれぞれスマホを見たり、仮眠を取ったりしていた。 その空気に包まれながら、自然とパソコンの電源を入れた。
「今日だな」──心の中でそうつぶやきながら、 ブラウザを開く手にほんの少し力が入った。
💻 会社で見た、あの一瞬
合格発表は消防試験研究センターのホームページ。 画面を開いて、受験番号の一覧をスクロールしていく。 目がその数字を追う――あった。 自分の番号が、そこにあった。
一瞬、体の奥がスッと軽くなった。 声も出さず、ただ静かに画面を見つめる。 誰も知らない中、自分だけが合格を知っている。 それが、なんとも言えず気持ちよかった。
👥 口数の少ない同僚に伝えた話
昼休みが終わる頃、近くの席の同僚にだけ、 「受かってました」と軽く伝えた。 普段あまり口を開かないその人は、 「おお、よかったじゃん」と小さく笑ってくれた。 それだけの会話。 でも、その一言が妙に心に残った。
拍手も歓声もない。 ただ、いつもと変わらない昼下がりの職場で、 自分の中にだけじんわり広がる達成感。 それが、ちょうどよかった。
🧠 努力が報われる“静かな達成感”
この資格を取るために、夜も休日も削って勉強してきた。 派手さはないけど、確実に積み上げてきた時間。 それが数字(合格)として形になった瞬間、 「報われた」よりも「やっぱり続けてよかった」という感情が強かった。
努力って、誰かに見せるためのものじゃない。 静かに積み上げて、静かに結果を出す。 それでいいし、むしろその方が自分らしい。 そしてこの合格は、次に挑むためのスタートでもある。
🚀 次回予告:Lesson7 免状交付の流れ
次回のLesson7では、 合格後の免状申請と交付までの流れを紹介する。 地味だけど間違えると時間がかかるポイントも多い。 せっかく受かったのに申請でつまずくのはもったいない。 “受かった後の手続き”を、実体験ベースでまとめていく。