🔥 Lesson2:甲種と乙種の違い【どっちを受けるべき?】(やさぐれVer.)
「消防設備士を受けたいけど、甲種と乙種どっちを受けるべき?」
──たぶん、最初に全員がぶつかる壁がコレだ。
ネットやSNSを見ると「甲が上位で乙が下位」とか「誰でも受けられるのは乙」とか、いろいろ書いてあるけど、
実際のところは**“自分がどこまでやりたいか”**で決まる。
オレが最初に調べたときも、仕組みがやたらややこしくて軽く心折れた。
でも大丈夫。この記事では、業務範囲・受験資格・試験内容・勉強時間・免除ルートをまとめて、
「とりあえず何から始めればいいか」がわかるように整理してある。
📖 目次 ▼
- 甲種と乙種の基本的な違い
 - 受験資格の違い
 - 試験内容の違い
 - どっちを受けるべき?タイプ別おすすめ
 - 合格率と勉強時間の比較
 - 免除科目の組み合わせ表
 - ステップアップ戦略(乙→甲)
 - まとめと次回予告
 
🧱 甲種と乙種の基本的な違い
消防設備士には「甲種」と「乙種」がある。
一番の違いは、できる仕事の範囲だ。
| 区分 | できる仕事 | 特徴 | 
|---|---|---|
| 甲種 | 設計・施工・整備・点検すべて可能 | 上位資格。現場のリーダー格。 | 
| 乙種 | 整備・点検のみ | 入門にちょうどいい。初心者でもOK。 | 
ざっくり言えば、甲種=作る人、乙種=直す人。
もちろんどっちが偉いとかじゃなくて、役割が違うだけ。
オレは甲種から入ったけど、乙種スタートでも全然アリだ。
🎓 受験資格の違い
ここが意外と重要。
乙種は誰でも受けられるけど、甲種は条件付き。
| 区分 | 受験資格 | 特例・免除 | 
|---|---|---|
| 甲種 | 理系大卒・高専卒(化学・電気・機械系)または乙種+実務経験あり | 乙種を持っていれば学歴不問で受験可 | 
| 乙種 | 誰でも受験可(年齢・学歴不問) | なし | 
つまり、最初から甲種に行けるのは一部の人だけ。
「受けたいけど大学が文系なんだよな…」って人は、乙種→甲種のルートを踏めばいい。
最初は遠回りに見えても、それが一番確実。
📘 試験内容の違い
試験構成も少し違う。
甲種は“考えさせる問題”、乙種は“覚える問題”が中心。
| 区分 | 出題範囲 | 特徴 | 
|---|---|---|
| 甲種 | 法令・構造・電気・製図・整備 | 計算・製図あり。頭を使う。 | 
| 乙種 | 法令・構造・整備 | 暗記中心。テンポよく進められる。 | 
オレの感覚で言うと、乙種は地道、甲種は応用。
乙種は根性で行けるけど、甲種は「理解して解く」タイプの試験だ。
⚙️ どっちを受けるべき?タイプ別おすすめ
- 👶 初心者・文系 → 乙種から。独学で行けるし、まずは“勉強の土台”を作る感じ。
 - 🧑🔧 理系・設備経験者 → 甲種でOK。施工・設計をやりたいなら最初から行った方が早い。
 - 🚀 複数類を狙うタイプ → 甲種の方が免除が効くから結果的にコスパがいい。
 
資格のスタートラインは人それぞれ。
“とりあえず取れる方から取る”っていう割り切りも、立派な戦略だと思う。
💰 合格率と勉強時間の比較
全国平均のデータをざっくりまとめるとこんな感じ。
| 類別 | 甲種合格率 | 乙種合格率 | 独学目安時間 | コメント | 
|---|---|---|---|---|
| 第1類 | 36.2% | 38.7% | 甲120時間 / 乙80時間 | 水系。出題安定。 | 
| 第2類 | 34.1% | 40.9% | 甲120時間 / 乙80時間 | 泡。薬剤理解がカギ。 | 
| 第3類 | 32.5% | 36.7% | 甲130時間 / 乙90時間 | ガス系。電気好き向け。 | 
| 第4類 | 35.5% | 39.3% | 甲150時間 / 乙100時間 | 電気系多め。最難関。 | 
| 第5類 | 33.9% | 38.1% | 甲100時間 / 乙70時間 | 避難設備。法令勝負。 | 
| 第6類 | — | 44.8% | 乙60時間 | 消火器。初心者人気No.1。 | 
| 第7類 | — | 42.6% | 乙70時間 | 漏電監視。電気基礎ありなら楽。 | 
| 特類 | 29.5% | — | 甲160時間 | 最上位。実務+理論の塊。 | 
甲種も乙種も3〜4割しか受からない。
ただし乙種は勉強時間が短く、合格ラインも安定してる。
社会人の最初の一発にはちょうどいい。
🧾 免除科目の組み合わせ表
複数類を受けるなら、免除制度を使い倒せ。
一度取った資格が次に生きるのはこの試験の面白いところだ。
| 取得済み資格 | 免除される科目 | 免除対象となる他類 | 
|---|---|---|
| 甲種1類 | 法令 | 2類・3類 | 
| 甲種2類 | 法令 | 1類・3類 | 
| 甲種4類 | 法令・構造 | 7類 | 
| 乙種4類 | 法令 | 7類 | 
| 甲種5類 | 法令 | 他の避難設備系 | 
※受験地によって細かい差はある。公式サイトで確認を。
免除があると本当にラクになる。オレも法令免除があったおかげで精神がだいぶ保てた。
🚀 ステップアップ戦略(乙→甲)
乙種を取ると、自動的に甲種の受験資格が手に入る。
だから多くの人が「乙→甲」ルートを選ぶ。
- 乙種で基礎を作る(整備・点検の理解)
 - 現場経験を積む(消防・設備・工場系)
 - 甲種で設計・施工・管理の知識を追加
 
この流れは地味だけど確実。
乙で終わらせず、甲まで取れば一気に“仕事の自由度”が上がる。
オレも最初は「とりあえず乙でいいか」と思ってたけど、気づいたら甲まで突っ走ってた。
🧩 まとめと次回予告
甲種と乙種の違いは、ざっくり言えば「できる仕事の範囲」と「受験資格」。
初めての人は乙種から、経験者は甲種からでOK。
合格率は3〜4割。独学でも十分いける。
次回のLesson3では、**「受験資格と免除制度のしくみ」**をもう少し掘り下げて、
実際の申請方法や“複数類の取り回し方”までリアルに話す予定だ。
🐾 オレより一言
スタートは乙でも甲でもいい。
大事なのは、動いたやつだけが次のステージに行けるってこと。